bookmark_borderkeltainen pöllö(ケルタイネンポッロ)

しあわせを呼ぶ黄色いフクロウ

「keltainen pöllö(ケルタイネンポッロ)」。不思議な響きの名前は、じつはフィンランド語。「黄色いフクロウ」という意味です。北欧ファブリックの持つシンプルで、デザイン的な魅力を提案したくて、このシリーズ名をつけました。フクロウは幸せを呼ぶ鳥として、ヨーロッパなどで人気のモチーフ。この生地を買った方に幸せを運んでいけたらいいなあという願いも込めて。
生地は、さらっとしたサテン、使いやすいシーチング、やや厚手のオックス、肌さわりのよいWガーゼと、柄ごとに変化をつけました。それぞれの素材の持つ風合いと柄のマッチングも楽しんでくださいね。

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ドットで構成されたリンゴ柄を規則的に並べたグラフィカルなデザインです。色めもバイカラーでシンプルな北欧風のイメージに。小さいモチーフなので、どこを取っても同じ柄がくるので小物づくりにぴったりです。リンゴモチーフなので、キッチンミトンやランチョンマットなど、お料理シーンの小物を作ったら素敵。もちろん、ポーチやがま口にも。

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bookmark_border【RANKING】2月の販売ランキング

2月のランキング集計を発表します!1位は1月に引き続き、echino 2014コレクションのhideです。動物たちが森の中に見え隠れしているechinoらしい柄です。
2位には、nunokaraとechinoデザイナー、古家悦子さんのコラボレーション柄、「アリス・イン・ワンダーランド」から、rabbitが登場。そして3位は、エレン・ベイカーさんのGARDENシリーズから、Dutch Gardenです。

販売ランキングは、コッカファブリックを扱ってくださる全国のショップ様からの受注数に基づいています。

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echino(エチノ)のリュック

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紫やオレンジ、ブルー、ビビッドな色が織りなす独特の世界観が魅力のechino(エチノ)は、コッカファブリックのなかでも人気のシリーズ。なんと今年で10年目というロングセラーのブランドなのです。
生地屋さんでもすっかりおなじみになったエチノですが、写真の投稿サイト、flickrをのぞいてみると、じつにたくさんのソーイング愛好家たちがエチノ作品をアップしていることに驚きます。

写真のリュックは、そんなエチノファンのひとり、清水佳代さんの作品です。清水さんは、パタンナー経験もあるソーイング上級者。このリュックは友人のリクエストで製作したものだそう。
「この生地の色合いがとても綺麗で、気に入っていました。柄で言いますと・・・ベージュ地に赤のアジサイのような花があるところ。それを生かす対色のブルーがそばにあるのもとても印象的です」(清水さん)

カラフルな’エチノの森’に動物たちが見え隠れ。そんな総柄のデザインを活かして、動物たちを見せたい部分に配置していくのも作品づくりの面白さです。清水さんの場合は、前ポケットの動物がその’見せ場’。

「友人からの希望の一つが”前ポケットを付けて欲しい!”でした。前ポッケに上向きの動物がピッタリハマって絵になりそうだったから。これが、この生地にした一番の理由です。ポケットの形も柄を生かす形で考えました。背中には親豹をちょうどいい感じに入れることができました」(清水さん)

じつはリュックを製作するのは初めてだったという清水さん、7個くらいいろんなリュックを並べて、その仕様を見ながらデザインを考えたそう。
「クタクタの”手作り!”っ てリュックにしたくなかったので、外側生地と内側生地の内側に、サンドイッチする形で しっかり目の生地を挟んで自立するようにしました。背中に当たる部分と底は、厚い綿を入れてキルティング加工をミシンで施しています。肩に当たる紐の部分は、市販のモノはフワフワしているので、いろいろと材料を探し、座布団用の厚さ2.3㎝くらいのクッションを入れています。これだけ厚さのあるものにミシンを掛けるのはとても大変でした。あれこれ試した結果、仮ミシンで厚さを抑えてから最終的に糸を抜くという形になりました」(清水さん)

作品全体のアクセントになっているのが、ファスナーのピンク。「市販でなかなか発色良い色がないので、ファスナーも直営で扱ってほしいくらい」(清水さん)。そうなのです、エチノカラーは独特の色彩なので、ぴったりはまる市販の副資材を見つけるのが、なかなか難しい・・・。ファスナーやボタンなど、作品のアクセントになる副資材は、これから充実させていきたいものです。

工夫がいっぱいのリュック。これから暖かくなる季節に出番が多くなりそうですね。

bookmark_borderA4対応!クラッチバッグの作り方

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持ち手や肩ひもがついていないクラッチバッグは、最近、ハンドメイドの世界でも人気急上昇のよう。そんなムードをいち早くキャッチして、魅力的なバッグに仕立ててくれたのは、人気ブロガーの猪俣友紀さんです!使った布は、nunokara×古家悦子のコラボシリーズ、「アリス・イン・ワンダーランド」です。

デザイン・製作:猪俣友紀(neige+)


使用した布:
(表布A)nunokara× 古家悦⼦ HFG100-1 (A)
(表布B)nunokara× 古家悦⼦ HFG100-2 (A)
(裏布)nunokara× 古家悦⼦ HFG100-2 (B)


材料:
□⽣地
(表布A):40cm×30cm
(表布B):40cm×30cm
(裏布、ポケット):70cm×60cm
(端布):10cm×10cm
(タグ):10cm×10cm
□接着芯:40cm×60cm
□ファスナー:⻑さ35cm を1本


サイズ:
縦27cm × 横38cm

クラッチバッグについて、猪俣さんにいろいろとお尋ねしました。

KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
すっごくかわいらしい柄で、布をどこで裁とうか少し悩みましたが、アリスとウサギが一緒に含まれる場所をあえて選んでみました。大柄の生地だったので、小物使いよりは面積を大きくしてイラストのように生かせればと思いました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
キャンバス生地だったので張りもあり、バッグなど仕立てのしっかりしたものに向いてると思い、今回の作品にしました。
クラッチバッグのような脇に抱えて持つバッグは、柔らかすぎず硬すぎない、中に入れるものをしっかりホールドするようなイメージなので、接着芯を貼ってさらに張りを出すなどして工夫しています。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
この作品で一番難しそうに見えるのはファスナー付けかと思います。メインでもあるので、ここをどう攻略するかということですが、ミシンパーツなどで片押さえというものがある方も多いと思いますので、一度ミシンの付属部品などを探してみて、あれば使ってみてください。難しそうに見えるファスナー付けも、きれいに仕上がります。ない場合は、この際買い揃えるのもお勧めです。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
A4サイズのものがすっぽり収まるデザインにしています。大事な資料など、ファイルなどに収めて、トートバッグなどで持ち歩く時にも便利ですし、クラッチバッグならではの使い方として、サブバッグとして持って歩くのにもお勧めです。
クラッチバッグとは、昔でいうセカンドバッグの現代版です。名前が変わっただけなのに、なんてハイセンスな印象になるのでしょうか。不思議ですね。

KF:猪俣さん、どうもありがとうございました!クラッチバッグの作り方プロセスも猪俣さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

クラッチバッグの作り方

1.
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ファスナーの両端に端布を合わせ、縫い合わせます。

2.
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生地の幅に合わせて均等になるように、縫い合わせた後余分な部分はカットします。

3.
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ファスナーと表の生地を外表にして、7mmのところで縫い合わせます。この時片抑えがあると便利です。ファスナーの凹凸に合わせて向きを入れ替えて使います。

4.
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縫い終わったら2mmのところで縫い代をおさえるようにステッチを入れます。反対側の生地も同じよう繰り返します。

5.
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タグになる布を挟み、仮縫いします。

6.
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表合わせにして、まずは底の部分を縫い合わせてから左右を縫います。表に返します。

7.
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 内布に付けるポケットを作ります。“わ”にして表合わせにしたら返し口を残して縫い合わせ、表に返します。

8.
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表に返したら、ポケット口になるところにミシンステッチを加えます。内布の中心に合わせて待ち針でとめてからポケットを縫い合わせます。6と同じ工程を繰り返し、袋状にします。

9.
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口の部分の縫い代1cmを折り、ミシンでステッチを入れます。

10.
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出来上がった裏布をそのままの状態で、6で表に返しておいた袋に入れてファスナーの縫い目に合わせて“コの字閉じ“で1周ぐるりとまつって完成です。

裁ち方図と作り方はこちら
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コスプレ衣装になった布

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3/10のtextile storyで紹介したジョワリーヌは、軽やかなWガーゼが洋服づくりにもぴったり。とくにさまざまな柄をストライプにつなぎ合わせた「stripe patch」は、ソーイング好きの間で大人気のようです。
 craft&Sewingの作品でおなじみのsinafukuこと、斉藤真澄さんからも「さっそく作りましたよ〜」とうれしいお便りが届きました。写真の女の子は斉藤さんの娘さんです。
「この布は、立体マスクを作ろうとして購入したのですが、届いて間もなくして、『チャラン・ポ・ランタン』のライブに行くことになったので、急遽、この洋服を作りました」(斉藤さん)
なんでも斉藤さん、友人から教えてもらって以来、チャラン・ポ・ランタンの大ファンに。ライブに行くときは、「娘2人にチャラン・ポ・ランタンのコスプレをさせるのが夢」だったそう。

そしてついに、ライブに行けることになり、張り切って作ったのがこちらの洋服なのです。カラフルなエプロン風ドレスに身を包み、チャラン・ポ・ランタンのコスチュームであるとんがり帽子もコーディネート。気分を盛り上げていざライブ会場へ。その甲斐あって、チャラン・ポ・ランタンの二人に気に入られて、一緒に写真を撮ったり、帽子にサインをしてもらったり……。心に残る、忘れられない一日になりました。

ジョワリーヌのテーマは「家族みんなで楽しめる布」。こんなふうに、大好きなアーティストのライブのコスチュームに仕立てて、子どもたちと一緒に楽しめるなんて、まさに「布」冥利につきますね。

「チャラン・ポ・ランタン」のライブの楽しい様子は、斉藤さんのブログにも紹介されています。
斉藤さんのブログ http://ameblo.jp/kittenishgirl-sinafuku/